本校の職業教育は、卒業後の社会自立、職業自立を目指して、教育課程を編成しています。
<主として専門教育に開設される各教科>
職業教育での安全指導
卒業生の多くが製造業に従事しています。作業現場では、学校での作業とは異なり、長い時間のプレスや切断機などの大型工作機械を長時間担う者も多く、安全への意識を高めることが課題となります。
そこで、在学中より、安全意識の向上を図るために。作業現場の安全衛生指導を取り入れ実施しています。
作業の安全については、以下の3点を重点的に指導しています。
- 作業に応じた服装、保護具の着用
- 安全な環境整備のための4S(整理・整頓・清掃・清潔)
- 作業の安全性を高める復唱、呼称、報告
「作業に応じた服装、保護具の着用」については、作業時の基本の服装を作業服、作業帽、安全靴とし、作業内容に応じた保護具を着用しています。
授業での着用例
木工作業(木工機械)・・作業服・作業帽・安全靴・防塵マスク
金工作業(溶接)・・・作業服・作業帽・安全靴・防塵マスク・溶接用保護面・皮手袋・脚はん・床皮前掛
「安全な環境整備のための4S(整理・整頓・清潔・清掃)」指導
- 整理・・・いるものといらないものに分けて、いらないものを捨てること。
- 整頓・・・いるものを決められた場所に使いやすいように置くこと。
- 清掃・・・作業場の汚れやゴミをきれいにすること。
- 清潔・・・作業場や身だしなみを汚さないようにすること。
「作業の安全性を高める復唱、呼称、報告」については、作業時において、復唱、呼称、報告を行うことにより、指示の聞き違いや思い込みミスを減らし、安全意識の向上をねらっています。
授業での指導例
- 使う前に点検する。(呼称による作業前点検)
- 指示を確認する。「はい、○○をします。」(復唱)
- 声を出して安全を確認する。「○○の確認よし。」(呼称)
- 作業後に報告する。「○○ができました。確認をお願いします。」(報告)
- 使ったものは清掃、点検をして元の場所にもどす。(作業後清掃、点検、収納)
安全についての学習は、年度当初に作業オリエンテーションを学年ごとに実施していますが、安全の定着を図るため、7月1日~7日の「全国安全週間」および10月1日~7日の「労働衛生週間」にも行っています。