ラーケーションの日について

「ラーケーションの日」実施の手引き

1 「ラーケーションの日」とは

 生徒が保護者等とともに、校外(家庭や地域)で、体験や探究の学び・活動を、自ら考え、企画し、実行することができる日。校外での自主学習活動として位置付け、登校しなくても「欠席」扱いとはしない。保護者等の休暇に合わせて、年に3日まで取得することができる。

2 「ラーケーションの日」のねらい

(1)愛知県「休み方改革」プロジェクトとしての側面

 愛知県は、経済界・労働界・教育界とともに、「休み方改革」を通じ、ワーク・ライフ・バランスの充実と生産性向上による日本経済の活性化の実現を目指している。その中で、家族と児童生徒が一緒に過ごせるしくみづくりとして、「県民の日学校ホリデー」を創設するとともに、「ラーケーションの日」の創設・導入に向けた環境整備を行うこととしている。

(2)教育的側面

 教育基本法の家庭教育の条項(第10条)には「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有する」とあり、児童生徒の教育の全てを学校が抱えるのではなく、保護者の教育力を引き出すことも重要である。

また、令和3年1月の中央教育審議会答申では、児童生徒が自己調整しながら学習を進めていくことができるよう指導することの重要性が指摘されており、保護者等と連携して学びにおける児童生徒の主体性を高めていくことには、教育的価値がある。 ※ 「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」

3 「ラーケーションの日」の導入について

(1) 時期

    令和5年9月19日~令和6年2月29日まで

    6月26日 運営委員会提案

    7月20日 部会で提案

    7月21日 PTA役員会で情報提供 

    9月 1日~担任よりHR等の時間を利用し、生徒に説明する。

(生徒向け説明例を基に)

    9月 1日   保護者への通知文配付。

(2) 届け出について

① 届け出の方法

  保護者が指定の書式に記入し提出。学校は、届け出を受理したことを保護者等に伝える。(別紙1)

   ② 届け出の期限

     原則として、「ラーケーションの日」を取る2週間前までとする。

③ 「ラーケーションを取ることができない日(期間)」

   9月30日 体育祭、11月18日 文化祭

   12月6日~8日 修学旅行(3年生)、1月29日~2月2日後期校内実習(1年生)

   1月29日~2月9日後期職場体験実習(2年生)

産業現場等における実習(3年生)、入社試験日など

※各学年で設定されている行事。

(3)  保護者等や地域へ周知する

① 保護者等への周知

「保護者用リーフレット」と通知文を配布し、「ラーケーションの日」の趣旨をはじめ、届け出の流れや留意点、活動の例などを伝えるとともに、学校が導入する時期についても周知する。

※ 「ラーケーションの日」を積極的に学びの場として活用するための参考となる県のWebページを7月中旬頃に開設する予定。

② 地域への周知

学校のWebページに「保護者用リーフレット」を記載し、「ラーケーションの日」を実施することを伝える。

4 「ラーケーションの日」の指導要録上の取り扱い

「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」(平成31年3月29日文部科学省)が示す「出席停止・忌引等の日数」における「教育上特に必要な場合で、校長が出席しなくてもよいと認めた日数」として取り扱う。

【指導要録への記載例】 インフルエンザで4日、ラーケーションの日で2日、風邪で2日休んだ場合

授業 日数出席停止・忌引等の日数 出席しなければならない日数 欠席日数 出席 日数 備  考
199 193191 インフルエンザ4、ラーケーションの日2、風邪2

※ 備考には、「出席停止・忌引等の日数」に関する特記事項、欠席理由の主なもの、遅刻、早退等の状況その他の出欠に関する特記事項等を記入する

※ 「ラーケーションの日」を取得することで受けられない授業の内容は、自習等により補う必要がある。(病気等による欠席の際と同様の対応とする。)

※ 病気での欠席とは異なり、様子の確認などをする必要はない。

※ 「ラーケーションの日」に関する事後の報告書等の提出は求めない。